SFファンジン大賞について

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SFファンジン大賞について

 SFファンジン大賞は、その一年間に発行されたファンジンおよびその掲載作品を対象とする年次の賞で、大賞(ベストファンジン)と六つの部門賞よりなり、いずれもSFファンジン大賞選考委員会での協議によって決定されます。一九八二年の設立以来、毎年、日本SF大会の席上で選考会ならびに授賞式がおこなわれるならわしで、今年で二十二回となりました。選考委員は互選によって組織され、今回は、柴野拓美、新戸雅章、巽孝之、阿部毅、川合康雄、牧眞司の六名が、選考にあたることになっています。
 一方、柴野拓美賞は、日本ファンダムに対し大きな貢献のあった人物に与えられるもの。設立は、SFファンジン大賞と同じ一九八二年ですが、これは選考委員会とは別個に、柴野氏個人が選びます。
 もともと日本ファンダムには、星雲賞に先行して「ファンダム賞」という日本SFファングループ連合会議が主催する年次の賞がありました。これは日本SF界に対して功績のあったプロ/ファンに与えられるものでしたが、この賞のあり方が当時のSF界の状況とそぐわない面が出てきたため、日本SF大会参加者の投票による作品賞「星雲賞」の発足と前後して、「ファンダム賞」は取り止めになりました。
 しかし、たとえばヒューゴー賞にも、ファンジン部門、ファンライター部門、ファンアーティスト部門があるように、日本でもSF大会の席上でファン活動を評価する賞があるべきではないかという考えに基づき、第二十一回日本SF大会実行委員会の働きかけにより、同大会で第一回のSFファンジン大賞が選ばれました。
 ともすれば埋もれてしまいがちなファン活動を評価・応援し、優れた業績を歴史にとどめるという趣旨のこの賞は、各年の日本SF大会実行委員会の理解と協力を得てこれまで継続してきました。
 これをお読みになっているみなさんへのお願いです。SFファンジン大賞は、日本SFファンダムの活動を活性化するひとつの契機であるとご理解いただき、積極的に作品(ファンジン)をご応募ください。

(文責・牧 眞司)

「SFファンジン大賞」は、2003年をもって中止となりました。現在は応募を受け付けておりません。なお、これまでSFファンジン大賞と同時に発表をおこなっていた「柴野拓美賞」については、独立した賞として継続しております。

last updated: 19.Jul.,2005