2021年 第52回星雲賞

2021年 第52回星雲賞

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星雲賞は、日本のSF及び周辺ジャンルのアワードとしては最も長い歴史を誇るSF賞です。

星雲賞は、前年度に発表された作品および活動の中から、SF大会参加者のファン投票により決まります。

第52回星雲賞は、4月24日から6月15日にかけて第60回日本SF大会参加者による投票が行われ、下記のとおり決定いたしましたました。

授与式は2021年8月21日に開催される第60回日本SF大会において実施される予定です。


2021年 第52回星雲賞 受賞作

【日本長編部門(小説)】 Best Japanese Long Story
『星系出雲の兵站』
著者: 林譲治
出版社:早川書房
"Logistics of Star System Izumo",
byJyouji Hayashi
(HAYAKAWA PUBLISHING,INC.)
【日本短編部門(小説)】 Best Japanese Short Story
「アメリカン・ブッダ」
著者:柴田勝家
出版社:早川書房 単行本『アメリカン・ブッダ』収録
"American Buddha",
by Shibata Katsuie
(HAYAKAWA PUBLISHING,INC.)
「オービタル・クリスマス」
著者:池澤春菜
原作:堺三保
出版社:河出書房新社 Web河出
"Orbital Christmas" (based on the story by Mitsuyasu Sakai) ,
by Haruna Ikezawa >
(Kawade Shobo Shinsha,Publishers)
【海外長編部門(小説)】 Best Translated Long Story
『三体II 黒暗森林』
著者/訳者:劉慈欣(りゅう・じきん)/大森望・立原透耶・上原かおり・泊功
出版社:早川書房 単行本
"The Dark Forest",
by Liu Cixin
translated by Nozomi Ohmori, Toya Tachihara, Kaori Uehara and Ko Tomari
(HAYAKAWA PUBLISHING,INC.)
【海外短編部門(小説)】 Best Tranlated Short Story
「ジーマ・ブルー」
ハヤカワ文庫SF『2000年代海外SF傑作選』収録
著者/訳者:アレステア・レナルズ/中原尚哉
出版社:早川書房
"Zima Blue",
by Alastair Reynolds
translated by Naoya Nakahara
(HAYAKAWA PUBLISHING,INC.)
【メディア部門】 Best Media (Theater, Cinema, TV, Video game, and whole Entertainment)
『ウルトラマンZ』
メイン監督 田口清隆
制作 円谷プロダクション
"ULTLAMAN Z",
main director Kiyotaka Taguchi
created by Tsuburaya Productions Co., Ltd.
【コミック部門】 Best Comic
『きみを死なせないための物語(ストーリア)』
著者:吟鳥子
作画協力:中澤 泉汰
出版社:秋田書店 ボニータコミックス
"Story for the Sake of Keeping You Alive",
by Gin Toriko / Nakazawa Senta
(Akitashoten)
『鬼灯の冷徹』
著者:江口夏実
出版社:講談社 モーニングKC
"Hozuki's Coolheadedness"
by Natsumi Eguchi
(KODANSHA)
【アート部門】 Best Artist
シライシユウコ Yuko Shiraishi
【ノンフィクション部門】 Best Non-fiction (related work)
『NHK 100分de名著『アーサー・C・クラークスペシャル ただの「空想」ではない』』
著者:瀬名秀明
出版社: NHK出版
"NHK's Hyappun De Meicho ("100 minutes on a famous book"):
Arthur C. Clarke "It's not just his imagination""
,
by Hideaki Sena
(NHK Publishing, Inc.)
【自由部門】 Non Category (Everything that feels Sense of Wonder)
『疫病退散の妖怪アマビエ』
受賞理由:”日本人に希望を与えた。”、”コロナ渦にSNSへ投稿されたイラストの数々”、”140年ぶりの流行”
受賞者:妖怪アマビエ
Amabie, the Japanese monster


【受賞者コメント】

星雲賞贈賞式に先立ちまして、受賞者の方々から受賞コメントを頂きましたので、掲載させていただきます


日本長編部門『星系出雲の兵站』林譲治

このたびは『星雲賞日本長編部門』にあまたの作品群の中より拙作を選んでいただきありがとうございます。とはいえ正直なところ、いまひとつ実感がありません。これは受賞など慣れていないこともありますが、一番大きいのは、コロナ禍の影響でしょう。

私自身、この一年半、電車で二〇キロ以上の遠距離を移動したことがありません。飛行機の搭乗手続きなど半分忘れかけてます。主観的には現実世界が物理的に狭くなった。

一方で、技術の進歩は対面によらない会議を普及させ、日本SF大会の企画運営や星雲賞の選考などが行われてきたわけです。

つまりこの実感のなさとは、目に見える世界の縮小と技術の進歩による世界の拡大のギャップにあると言えるでしょう。現実世界はそういう意味では、個人の実感では測れないような、多様で重層的なものであることを教えてくれたような気がします。

この点では『星系出雲の兵站』というシリーズも、多くの人がかかわって完結したという意味では、多様で重層的かもしれません。小説を書いたのは私でも、内容を吟味する編集者がいて、さらに作者や編集者とのやりとりで表紙を創ってゆくイラストレーターがいる。そして何より読者の存在で、シリーズは完結するまで続けられた。受賞に実感はないとしても、これらの条件が揃った幸運を実感している日々でございます。

林譲治

日本長編

日本短編部門「アメリカン・ブッダ」柴田勝家

このたびは第52回星雲賞日本短編部門にて「アメリカン・ブッダ」を選んで頂きまして、誠に光栄に存じます。

本作は、まさしく2020年前半の混乱のさなかに執筆を始め、いかような未来を想像すべきかと頭を捻って出てきたものであります。そもそもワシは基本的に作品のオチが薄暗く、陰鬱で、寂しげなものばかり書いてきた気がします。きっとそうです。しかし一方、明るいものを描いていきたいという思いを強く持っております。食べ物で喩えるならポップコーンやマシュマロのような、優しくも楽しげなものです。そういった意味では「アメリカン・ブッダ」というものは、やや寂しげながらも未来への希望を込めた作品で、まさに縁日の綿あめのような存在です。ワシが書きたいと願ったものに近づけたのです。故に、こうして選ばれたことは何よりの喜びであります。やったー!

といったわけで、ワシはこれよりもポップコーンやマシュマロやプリンのような、世界のこどもたちにも愛されるような作品を描けるよう精進して参ります。ちなみにですが、以前にマシュマロを作った際は大失敗しました。料理の話です。

柴田勝家

日本短編

日本短編部門「オービタル・クリスマス」池澤春菜|堺三保

正直に申しますと、完全に忘れていました。

候補に自作が並んだ時点で最高潮の盛り上がりを迎え、その後、つい先日行われた第51回の発表はほぼ後夜祭気分。完全に今年の星雲賞はもう終わった、と誤解していたんです。

なのでお知らせの連絡を頂いたときはてっきり何かクレームだと思い、ごめんなさいの「ご」の口の形で電話に出ました。

そうしたら、まさかの受賞のお知らせ。間違った口のまま「ごりがとうございます」と言ってしまいました。

しかもW受賞。柴田氏の『アメリカン・ブッダ』は、わたし、解説書いてますからね。実質これもわたしが受賞したと言っても過言ではありません。さらに、自由部門の『疫病退散の妖怪アマビエ』、これもわたしです。ナカノヒトです。と、いうことは、三冠?

以前頂いた、ノンフィクション部門と暗黒星雲賞を合わせたら、五冠です。そろそろベスト星雲ニストをいただけるかもしれません。

という舞い上がったコメントはさておき。

ひとえにこれは、堺さんの原作の良さ、わたしの退路を巧みに断ってくれた大森さんの手腕、そしてびしびし直してくれた河出の編集者さま、そして何より票を入れて下さった皆様のおかげであって、わたしの功績は3%くらいかと思います。

クリスマスに起きた奇跡が、わたしにも奇跡をもたらしてくれました。ありがとうございます。

池澤春菜


 池澤さん、星雲賞受賞おめでとうございます。池澤さんにノベライズをお願いしてほんとに良かったです。映画の方もどこかの映画祭で注目してもらえますように。

堺三保

日本短編

海外長編部門「三体II 黒暗森林」大森望|立原透耶

 劉慈欣『三体Ⅱ 黒暗森林』にご投票くださったみなさま、ありがとうございました。刊行以来、ふだんSFを読まない読者諸氏からも、「最高に高まった期待をさらに超えてきた!」とか「今まで読んだ本の中でいちばん面白い」とか「面白すぎて鼻血が出た」とか「花粉症が治った」とか、さまざまなご好評を頂いてますが、SFファンのみなさんにどう評価されるか一抹の不安もあったので、今回、お墨つきを得た気分です。

 もっとも、大森は最終的な訳文の仕上げを担当しただけなので、この栄誉は、著者の劉慈欣氏はもちろん、共訳者である立原透耶、上原かおり、泊功、カバーの富安健一郎、担当編集者の梅田麻莉絵、清水直樹をはじめとする早川書房の方々など、この三部作の日本語版刊行のためにベストをつくした各氏のものです。

 前作と比べてものすごい大風呂敷が広がった『Ⅱ』ですが、完結篇の『三体Ⅲ 死神永生』ではその大きさが指数関数的に増大。しかも、目を凝らすと随所にものすごく緻密なタッチでとんでもない模様が描いてあり、眺めるうちに時間を忘れ、現実を忘れる――そんな〝SFの魔法〟が縦横無尽に駆使されています。21世紀最高のワイドスクリーン・バロックだと勝手に思っているので、万がいち未読の方はぜひ。また、今年11月には劉慈欣初の邦訳短篇集が刊行予定。さらに、宝樹『三体X 観想之宙』、『三体』前日譚となる劉慈欣『球状閃電』および第一長篇『超新星時代』(以上、原題)も待機中。祭りはまだまだ続きます。

大森望


やった! さすが『三体』、さすが劉老師! と思わず声を上げました。二年連続の受賞おめでとうございます。これはもう三連覇を狙うしかありませんね。と今から期待しております。

今回わたしは共訳として一部分の翻訳を担当させていただきました。難しい理系の描写などは、実はこっそり理系の人に尋ねたりしつつ、うんうん唸りながらも、その壮大なイメージにワクワクしていました。ちょっとだけ本音を吐くとベルサイユ宮殿のあたりのラブラブシーンは、恋愛音痴としてはいささか苦しいものがありました。そういった大変な部分も何もかもを大森望さんにどーんとお任せしてしまえる安心感というのは格別で、これに慣れてしまうと今後のお仕事に影響が出るのではないかというほど。そして今回ご一緒した上原かおりさんは長く中国SFを研究されてきた学者さんですし、泊功先生は中国語の堪能さに加えて仕事の速さと正確さがサイボーグかという方で、本当にいろいろと勉強になりました。とても楽しい、そして得難い経験をありがとうございました。また編集の梅田さんにも心から感謝を。

何よりも読んでくださったみなさま、投票してくださった皆々様に、溢れんばかりの愛と感謝をお伝えできれば幸いです。

本当にありがとうございました。

立原透耶


日本長編

海外短編部門「ジーマ・ブルー」中原尚哉

アレステア・レナルズの作品が星雲賞を受賞するのは、2008年海外短編部門の「ウェザー」以来です。この原著は2006年発表だったので、ほとんど時差なく邦訳できたのですが、今回賞をいただいた「ジーマ・ブルー」はじつはこれよりもっと古くて、2005年の発表作品。つまりいまから16年前に書かれた作品ということになります。著者の初期短篇集の表題作になるほど評価が高いのに、これまで訳す機会がありませんでした。これを橋本輝幸さん編纂のアンソロジー『2000年代海外SF傑作選』に収録作として選んでいただいたおかげで、ようやく読者の皆様にお届けできました。あやうく歴史に埋もれてしまうところだった作品に、慧眼によって日のめを見させてくださった編者の橋本さんに心より御礼申しあげます。

レナルズは2000年代に大型の長篇作品で日本の読者に認知された作家ですが、最近はあちこちのアンソロジーに旧作や新作の短篇を載せています。この7月にも初期短篇の「スパイリーと漂流塊の女王」が東京創元社刊の『不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選』に再録されました(全面改訳しました)。じつはほかにも邦訳準備中の作品があります。ここしばらくは短編作家としてレナルズにご注目いただければさいわいです。

中原尚哉

海外短編

メディア部門『ウルトラマンZ』田口清隆

50メートルの怪獣や宇宙人が暴れまわるというだけで、それはもう空想でしかあり得ない。SFのSは基本成立し得ない。というのは分かっていながら、それでも数々の作品が挑戦し続けてきました。自分も、ここ数年毎年ウルトラマンを監督しながら、何とかSFと言えるものにしたいと試行錯誤してきました。そして、限りある予算の中で、何とか現状のベストを捻り出そうと、スタッフ・キャスト一丸となって作り上げたのが『ウルトラマンZ』でした。星雲賞を受賞出来たということは、本作が「SF」として認められたということだと思うので、大変嬉しく思います。引き続き、精進します。

2021・7・18 田口清隆

メディア部門

コミック部門『きみを死なせないための物語(ストーリア)』吟鳥子|中澤泉汰

歴史ある星雲賞をいただき、驚きと感謝で胸がいっぱいです。ありがとうございます。

SFとの出会いは、小学校図書室の岩崎書店SFロマン文庫30冊でした。何度も借りては読み、中でもゴドウィン作『宇宙の漂流者』に夢中でした。

やがてSF少女漫画の傑作の数々を知り、少女漫画のリリシズムとSFのイマジネーションの融合に心奪われます。漫画家になってからは出版社にSF少女漫画の企画書を出しては「今はSFは難しい」と返されることを繰り返しました。この作品の雛形制作から雑誌掲載にこぎつけるまでに15年の月日が必要でした。

応援してくださった読者の皆様、 様々なご協力と気持ちの支えをくださった東京都立大学の佐原宏典教授と研究室の皆様、SFに挑戦させてくださった秋田書店の皆様、中澤泉汰‬先生と作画スタッフの皆様、そして今、SFをこの上なく愛する皆様が栄誉ある賞で大きな励ましをくださったことに、心から感謝いたします。ありがとうございました。

吟鳥子


この度は素晴らしい賞をいただき、光栄です。原稿制作にあたり、ご協力・ご指導いただきました東京都立大学の佐原宏典教授に、心より感謝申し上げます。この物語の世界を描き続けていると、宇宙に浮かぶ巨大建造物がどこかに本当にあるような、伸縮するテザーを巻き取る機械音までも聞いたことがあるような気がしています。作品を通じ、少しでも多くの方に、そんな世界に心ときめいていただけたら嬉しいです。

中澤泉汰


コミック部門

コミック部門『鬼灯の冷徹』江口夏実

この度は第52回星雲賞コミック部門受賞という名誉を頂きまして誠にありがとうございます。SFファンの方が選ぶ賞ですのでまさか自身の作品をお選び頂けるとはと驚いております。大変嬉しいです。

『鬼灯の冷徹』は内容としては王道なSFものとは言えませんが、作者の私自身は映画でも漫画でも小説でもゲームでもSF作品が大好きですので相当影響を受けたと思います。 私は子供の頃、動物図鑑と、SF・ミステリー・怪談の小説ばかり好む傾向があり、星新一と『タイムマシン』を夢中で読んだ事は今でもよく覚えています。映画は『ジュラシックパーク』や『スターウォーズ』『アダムスファミリー』等が好きでした。SFと怪奇とブラックジョークを混ぜた趣味は子供の頃から変わっていないと改めて思います。

どれも“非現実的又は設定が突飛だけれども、どこかで現実の世界とは確実に繋がっており、別世界を描く事でかえって顕著に現実世界の風刺になっている”のが特徴かもしれません。 学生~大人になってからは映画『羊たちの沈黙』や漫画『漂流教室』等に感銘を受けましたが、こうして改めて書いてみると根底にある根本的な好み・感動する点はやはり変わっていないようです。

長々と書きましたがこういった趣向ですので下らないコメディを描きつつも見てきたものの要素がどこか滲み出ているのかもしれません。 大好きなSF世界に関わる賞を頂けて大変光栄です。改めて、ありがとうございます。

江口夏実


コミック部門

アート部門 シライシユウコ

この度は、前年に続きアート部門を受賞させて頂き誠にありがとうございます。

お伺いした時は予期せぬことに頭がバグってしまい、脳の理解が遅れ、SF小説でよく見る人工脳にバグが生じる現象とは体感としてこんな感じなのかなと、受賞の旨をお伺いし「えっ!?」とお返事する約1秒間の間に考えておりました。

人間の脳は凄いものです。状況を理解できない混乱した自分の現状把握と、人工脳があるとしたらこういうものかと想像する思考と、「えっ!?」という一言を口から発する行動とが約1秒の間にすべて処理されていたわけです。今思うと、人間という生き物は軽いパニックに見舞われた瞬間脳みそが高速稼働する生き物なのだなと関心します。

このコメントを書いている今現在も実感乏しく、数多くの表現者が活躍する今の時代において続けて受賞させて頂くことに気後れする思いもありますが、票を投じて下さった方々が入れて良かったと思って頂けるよう、より帯を締める思いで自分にできることを今後も尽力して参りたいと思います。

ありがとうございます。

シライシユウコ


アート部門

ノンフィクション部門『NHK 100分de名著『アーサー・C・クラークスペシャル ただの「空想」ではない』』
プロデューサー 秋満吉彦

このたびは、NHK「100分de名著」の番組テキスト『アーサー・C・クラーク スペシャル』に星雲賞ノンフィクション部門の賞をいただきまして、本当にありがとうございます。

私自身、年来のSF好きで、いつかクラーク作品に関わる仕事をしてみたいと夢見ておりました。数ある名作のどれを取り上げるか悩みに悩みましたが、結果的に「太陽系最後の日」「幼年期の終わり」「都市と星」「楽園の泉」の四作に決まったのは、瀬名さんの「センスのよさ」あってのことと深く感謝します。これらの作品はクラークのターニングポイントに当たっており、並べて論じることによって、さながらクラークの生涯をたどる一大絵巻ともなっています。

企画当初の目論見として、SFの魅力の深さに開眼してほしいという思いもありました。瀬名さんによる情熱溢れる筆致、解説にクラークの人生を織り込む巧みな構成、科学することの喜びを伝えるメッセージ等々のおかげで、その目論見は100%以上叶えられました。

ファンの手によって選ばれる星雲賞を受賞できたことは、SFファンの一人として光栄の至りです。小松左京さん、半村良さん、筒井康隆さんといった歴代受賞者は、私の思春期の感性を育ててくれた恩人というべき人々……この歴史ある賞の名に恥じないよう、これからもSF界の発展に貢献できるようなコンテンツを制作してまいりたいと思っています。

NHKエデュケーショナル 「100分de名著」プロデューサー 秋満吉彦


ノンフィクション部門


2021年 第52回星雲賞 参考候補作一覧

【日本長編部門】

記号 作品名 著者 出版社/書籍 発行日 URL
ISBN-13
a 『星系出雲の兵站』全9巻 林譲治 早川書房
ハヤカワ文庫JA
2020/08/20 出版社サイト
978-4-15-031444-6
b 『ワン・モア・ヌーク』 藤井太洋 新潮社
新潮文庫
2020/01/27 出版社サイト
978-4-10-101781-5
c 『RAIL WARS!』全20巻 豊田巧 実業之日本社
Jノベルライト文庫
2020/12/20 出版社サイト
978-4-408-55640-6
d 『歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ』 菅浩江 早川書房
単行本
2020/08/20 出版社サイト
978-4-15-209960-0
e 『タイタン』 野﨑まど 講談社
単行本
2020/04/22 出版社サイト
978-4-06-517715-0
f 『その果てを知らず』 眉村卓 講談社
単行本
2020/10/22 出版社サイト
978-4-06-521202-8
g 『首里の馬』 高山羽根子 新潮社
単行本
2020/07/27 出版社サイト
978-4-10-353381-8
h 『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』 竹田人造 早川書房
ハヤカワ文庫JA
2020/11/25 出版社サイト
978-4-15-031457-6
i 『魔法科高校の劣等生』全32巻 佐島勤 KADOKAWA
電撃文庫
2020/09/10 出版社サイト
978-4-04-870597-4

【日本短編部門】

記号 作品名 著者 出版社/書籍 発行日 URL
ISBN-13
a 「アメリカン・ブッダ」 柴田勝家 早川書房
『アメリカン・ブッダ』ハヤカワ文庫JA
2020/08/20 出版社サイト
978-4-15-031443-9
b 「竜神滝(ドラッハ・ヴァッサーフェル)の皇帝陛下」 小川一水 東京創元社
『『銀河英雄伝説列伝1 晴れ上がる銀河』』創元SF文庫
2020/10/30 出版社サイト
978-4-488-72517-4
c 「晴れあがる銀河」 藤井太洋 東京創元社
『『銀河英雄伝説列伝1 晴れ上がる銀河』』創元SF文庫
2020/10/30 出版社サイト
978-4-488-72517-4
d 「星たちの舞台」 高島雄哉 東京創元社
『『銀河英雄伝説列伝1 晴れ上がる銀河』』創元SF文庫
2020/10/30 出版社サイト
978-4-488-72517-4
e 「白萩家食卓眺望」 伴名練 早川書房
〈SFマガジン〉
2020年4月号 出版社サイト
 
f 「クランツマンの秘仏」 柴田勝家 早川書房
〈SFマガジン〉
2020年10月号 出版社サイト
 
g 「本の泉 泉の本」 高野史緖 早川書房
〈SFマガジン〉
2020年2月号 出版社サイト
 
h 「劇画・セカイ系」 大樹連司 早川書房
『日本SFの臨界点[恋愛篇]死んだ恋人からの手紙』早川文庫JA
2020/07/16 出版社サイト
978-4-488-01835-1
i 「オービタルクリスマス小説版」 池澤春菜(原作:堺三保) 河出書房新社
Web河出にて先行公開 NOVA 2021年夏号(2021.04.06)
2020/12/22 出版社サイト
978-4-488-01835-1

【海外長編部門】

記号 作品名/原題名 著者/訳者 出版社/書籍 発行日 URL
ISBN-13
a 『キャプテン・フューチャー最初の事件』
著:アレン・スティール
訳:中村融
東京創元社
創元SF文庫
2020/04/30 出版社サイト
978-4-488-63723-1
b 『三体II 黒暗森林』(上下) 著:劉慈欣
訳:大森望、立原透耶、上原かおり
早川書房
単行本
2020/06/18 出版社サイト

978-4-15-209948-8
c 『『宇宙へ』(上下)
著:メアリ・ロビネット・コワル
訳:酒井昭伸
早川書房
ハヤカワ文庫SF
2020/08/20 出版社サイト
978-4-15-012294-2
d 『時間旅行者のキャンディボックス』
著:ケイト・マスカレナス
訳:茂木健
東京創元社
創元SF文庫
2020/09/11 出版社サイト
978-4-488-76705-1
e 『第五の季節』
著:N・K・ジェミシン
訳:小野田和子
東京創元社
創元SF文庫
2020/06/12 出版社サイト
978-4-488-78401-0
f 『メアリ・ジキルとマッドサイエンティストの娘たち』
著:シオドラ・ゴス
訳:鈴木潤、原島文世、大谷真弓、市田泉
早川書房
新ハヤカワSFシリーズ
2020/07/16 出版社サイト
978-4-15-335048-9
g 『ナインフォックスの覚醒』
著:ユーン・ハ・リー
訳:赤尾秀子
東京創元社
創元SF文庫
2020/03/13 出版社サイト
978-4-488-78201-6
h 『空のあらゆる鳥を』
著:チャーリー・ジェーン・アンダーズ
訳:市田泉
東京創元社
創元SF文庫
2020/05/08 出版社サイト
978-4-488-01464-3
i 『ウォーシップ・ガール』
著:ガレス・L・パウエル
訳:三角和代
東京創元社
創元SF文庫
2020/08/12 出版社サイト
978-4-488-75902-5

【海外短編部門】

記号 作品名/原題名 著者/訳者 出版社/書籍 発行日 URL
ISBN-13
a 「わたしたちが光の速さで進めないなら」
著:キム・チョヨプ
訳:ユン・ジョン
監修:カン・バンファ
早川書房
『わたしたちが光の速さで進めないなら』単行本
2020/12/03 出版社サイト
978-4-15-209986-0
b 「人生」

著:劉慈欣(リウ・ツーシン)
訳:泊功
早川書房
S-Fマガジン
2020年12月号 出版社サイト
c 「晋陽の雪」
著:張冉(ジャン・ラン)
訳:中原尚哉
早川書房
『月の光 現代中国SFアンソロジー』
ケン・リウ 編
新ハヤカワSFシリーズ
2020/03/18 出版社サイト
 
d 「ジーマ・ブルー」
著:アレステア・レナルズ
訳:中原尚哉
早川書房
『2000年代海外SF傑作選』
橋本輝幸 編
ハヤカワ文庫SF
2020/12/25 出版社サイト
978-4-15-012306-2
e 「我らの科幻世界」
著:宝樹
訳:阿井幸作
早川書房
S-Fマガジン
2020年12月号 出版社サイト
f 「故郷へのまわり道」
著:グレッグ・イーガン
訳:山岸真
早川書房
S-Fマガジン
2020年2月号 出版社サイト
g 「沈黙の音節」
著:昼温
訳:浅田雅美
新紀元社
『時のきざはし 現代中華SF傑作選』
立原透耶 編
2020/06/27 出版社サイト
978-4-7753-1828-7
h 「ろくでもない秋」
著:ニタイ・ペレツ
訳:植草昌実
竹書房
『シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選』
シェルドン・テイテルバウム、エマヌエル・ロテム 編
竹書房文庫
2020/09/30 出版社サイト
978-4-8019-2410-9
i 「わたしのスペースヒーローについて」
著:キム・チョヨプ
訳:カン・バンファ
早川書房
『わたしたちが光の速さで進めないなら』単行本
2020/12/03 出版社サイト
978-4-15-209986-0

【メディア部門】

記号 作品名 メディア種別 製作者等 発表日 URL
a 『デカダンス』 TVシリーズ 原作:DECA-DENCE PROJECT
監督:立川 譲
アニメーション制作:NUT
製作:DECA-DENCE PROJECT
2020/07/08~09/23放送 公式サイト
b 『NHKドラマ 岸辺露伴は動かない』 TV作品 原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴は動かない」
原作:荒木飛呂彦 小説:北國ばらっど「岸辺露伴は叫ばない 短編小説集」所収「くしゃがら」
脚本:小林靖子
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK、ピクス
2020/12/28~12/30放送 公式サイト
c 『映画 映像研には手を出すな!』 劇場映画 原作:大童澄瞳「映像研には手を出すな!」
監督:英勉
製作:「映像研」実写映画化作戦会議
2020/05/15公開 公式サイト
d 『ウルトラマンZ』 TVシリーズ メイン監督:田口清隆
シリーズ構成:吹原幸太、田口清隆
監督:田口清隆、辻󠄀本貴則、坂本浩一、中川和博、尾上克郎、武居正能、越 知靖、内田直之
製作:円谷プロダクション・テレビ東京・電通
2020/06/20~12/26放送 公式サイト
e 『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』 TVシリーズ 監督:あおきえい
シリーズ構成・脚本:舞城王太郎
アニメーション制作:NAZ
原作:The Detectives United
製作・著作:ID:INVADED Society
2020/01/06~03/23放送 公式サイト
f 『BNA ビー・エヌ・エー』 TVシリーズ 監督:吉成 曜
シリーズ構成:中島かずき
制作:TRIGGER
製作:「BNA ビー・エヌ・エー」製作委員会
2020/04/09~06/25放送 公式サイト
g 『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』 劇場映画 原作:吾峠呼世晴(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:外崎春雄
アニメーション制作:ufotable
製作:集英社・アニプレックス・ufotable
2020/10/16公開 公式サイト
h 『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』 劇場映画 原作:東堂いづみ
監督:深澤敏則
アニメーション制作:東映アニメーション
製作:2020 映画プリキュアミラクルリープ製作委員会
2020/10/31公開 公式サイト
i 『空挺ドラゴンズ』 TVシリーズ 原作:桑原太矩「空挺ドラゴンズ」
監督:吉平"Tady"直弘
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
制作:空挺ドラゴンズ製作委員会
2020/01/09~03/26放送 公式サイト
j 『前田建設ファンタジー営業部』 劇場映画 監督:英勉
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
原作:前田建設工業株式会社『前田建設ファンタジー営業部1「マジンガーZ」地下格納庫編』(幻冬舎文庫)
製作:映画「前田建設ファンタジー営業部」Team F
制作プロダクション:ADKクリエイティブ・ワン パイプライン
2020/01/31公開 公式サイト

【コミック部門】

記号 作品名 著者 出版社/書籍 発行日 URL
ISBN-13
a 『『鬼滅の刃』全23巻 吾峠呼世晴 集英社
ジャンプコミックス
2020/12/04 出版社サイト
978-4-08-880723-2
b 『きみを死なせないための物語(ストーリア)』全8巻 吟鳥子
作画協力:中澤 泉汰
秋田書店
ボニータコミックス
2020/12/16 出版社サイト
978-4-253-26401-3
c 『鬼灯の冷徹』全31巻 江口夏実 講談社
モーニングKC
2020/09/23 出版社サイト
978-4-06-520361-3
d 『約束のネバーランド』全20巻 白井カイウ
作画:出水ぽすか
集英社
ジャンプコミックス
2020/06/15 出版社サイト
978-4-08-880872-7
e 『がっこうぐらし!』全12巻 原作/海法紀光
作画/千葉サドル
芳文社
まんがタイムKRコミックスフォワードシリーズ
2020/01/10 出版社サイト
978-4-8322-7148-7
f 『ヒナまつり』全19巻 大武政夫 KADOKAWA
ハルタコミックス
2020/08/12 出版社サイト
978-4-04-736171-3

【アート部門】

記号 名前 URL
a 東京幻想 本人サイト
b シライシユウコ 本人サイト
c 安倍吉俊 本人サイト
d 開田裕治 本人サイト
e 川名潤 本人サイト
f 坂野公一 本人サイト
g 麻宮騎亜 本人サイト
h 星野勝之 本人サイト
i ウメグラフィックス 本人サイト
j 天神英貴 本人Instagram

【ノンフィクション部門】

記号 作品名 著者/編者 出版社/書籍 発行日 URL
ISBN-13
a 『100分de名著 「アーサー・C・クラーク」スペシャル 2020年3月 ただの「空想」ではない』 講師:瀬名秀明 NHK出版
ムック
2020/02/25 出版社サイト
978-4-14-223109-6
b 『いまこそ「小松左京」を読み直す』 著:宮崎哲弥 NHK出版
新書
2020/07/10 出版社サイト
978-4-14-088629-8
c 『日本アニメ誕生』 著:豊田有恒 勉誠出版
単行本
2020/08/28 出版社サイト
978-4-585-27056-0
d 『少女マンガのブサイク女子考』 著: トミヤマユキコ 左右社
単行本
2020/11/10 出版社サイト
978-4-86528-293-1
e 『暇なんかないわ、大切なことを考えるのに忙しくて』 著:アーシュラ・K・ル=グウィン
訳:谷垣暁美
作品社
単行本
2020/01/28 出版社サイト
978-4-86182-725-9
f 『トランプ時代の魔術とオカルトパワー』 著:ゲイリー・ラックマン
訳:安田隆、小澤祥子
ヒカルランド
単行本
2020/06/30 出版社サイト
978-4-86471-879-0
g 『科学とはなにか』 著:佐倉統 講談社
新書
2020/12/17 出版社サイト
978-4-06-522142-6
h 『薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―』 著:笹生那実 イースト・プレス
単行本
2020/02/12 出版社サイト
978-4-7816-1855-5

【自由部門】

記号 対象名 対象日/期間 推薦理由 URL
a 疫病退散の妖怪アマビエ 2020年春以降 日本人に希望を与えた。
コロナ渦にSNSへ投稿されたイラストの数々
140年ぶりの流行
 
b 新型コロナウイルス感染症(covid-19) 2020年 リアルなパンデミックを体感させた  
c 小惑星探査機「はやぶさ2」サンプルカプセル帰還 2020/12/06 小惑星リュウグウのサンプルを載せたカプセルを計画通り地球に帰還させる事に成功した。 JAXA公式サイト
d スペースX・クルードラゴン打ち上げ成功 2020/11/16 民間企業宇宙進出の意義 SPACEX社公式サイト
e GUNDAM FACTORY YOKOHAMA 2020/12/16 何の役にも立たない点に意味がある。
まさか生きているうちに動く実物大ガンダムを目にすることができるようになるとは。
公式サイト
f 『復活の日』再刊ブーム 2020年春頃 時代の先読みの再評価。  
g 『ねほりんぱほりん「バ美肉おじさん」』 2020/01/08 バーチャルで疑似人格を持つことの効能を実体験を元に検証し、疑似人格の発展に寄与したこと。 番組紹介サイト

last updated: 26.Jul.,2021.